千筋捻摺漆花籃「漣」

Flower Basket “Ripples”
千筋捻摺漆花籃 “漣”
千筋捻摺漆花篮 “涟”
가는 세로줄 무늬로 짠 옻칠 꽃바구니

勝城蒼鳳

KATSUSHIRO, Soho
勝城 蒼鳳
胜城 苍凤
가쓰시로 소호

2002(平成14)年

36×42.5×22cm


風に吹かれて水面にできるさざ波から発想した花籃

A flower basket inspired by the ripples on the surface of the water caused by the wind.
由微風吹拂水面蕩漾的漣漪而聯想到的花籃造型
由微风吹拂水面荡起的涟漪而联想到的花篮造型
바람이 불어 수면에 생기는 물보라에서 발상한 꽃바구니


花籃の中央部分、横に連ねた竹ひごがキラキラと反射し、まるで水面の さざなみ のよう。作者の勝城蒼鳳は、近所の沼に風が吹いて水面がサーッと動いた瞬間の美しさを形にした。素材は那須周辺に自生する真竹を切って油抜きし、三年保存したもの。それを割って厚さ0.45ミリの竹ひごにする。横に連ねた竹ひごは上段にいくほど細く作り、一本一本に細かいひねりを入れている。右巻きと左巻きのひごを交互に並べることで、籃全体にかかる力のバランスを取りつつ、水面の無数のゆらぎを表現した。力強くU字型に曲げた束ね部分は、竹の直線美と透かしが幾何学的な爽快感を生み出している。

勝城は、竹の特性を活かしつつ、自然から受けた印象を形にする新しい技法を創り出してきた。モチーフ・技術・素材の特質、三者一体となった造形美を追い求めている。