美術館について

栃木県立美術館について

栃木県立美術館は、日本における公立の近現代美術館の先駆けとして、1972(昭和47)年に開館しました。建築は1981(昭和56)年に増築された常設展示室を含めて、川崎清氏の設計によるものです。

コレクションは栃木県を中心とする国内の近現代美術やフランス、イギリス、ドイツ等西欧の近現代美術作品を要に、版画、挿絵本、写真、工芸を含め9000点近くに及びます。

年4回、企画展およびコレクション展を開催しています。またマイセン磁器展示室では、18世紀から20世紀までの日本有数のコレクション約100点を、年4回の展示替えで紹介しています。


基本的性格

社会教育施設である。同時に学校教育に利用されることを目的とする。 利用者の学習に役立つ調査・研究、収集・ 保存、教育・普及活動を行なう。また自由な精神が解放されるよう、美的な環境を整備する。


運営方針

  1. 栃木県関係の美術資料、美術作家に関する研究調査、資料の収集保存、展示普及活動を運営の基本とする。
  2. 内外の美術史および美術状況に幅広く対応する。
  3. 県民が利用しやすい美術館とするため、地域の美術文化の向上、ならびに地域住民の美術に関する生涯学習等に役立つ事業を行なう。
  4. 学校教育との関連を重視する。
  5. 常に美観を保ち、利用者の心が解放される憩いの場となるよう配慮する。
  6. 栃木県立美術館友の会、関係諸機関との連絡協調を密にする。

沿革

1968(昭和43)年
12月 第121回栃木県議会定例会について美術館建設について要望あり。
1969(昭和44)年
3月 美術館建設について基本構想樹立。基本構想に基づき、建設準備調査に入る。
7月 栃木県立美術館建設委員会を結成、調査を開始。宇都宮市桜4丁目に敷地決定。
9月 設計者を川崎清氏に決定。
1970(昭和45)年
3月 全国主要美術館実態調査。
6月 設計構想。
1971(昭和46)年
2月 清水建設と工事請負契約。
5月 建設委員会を発展的に解散し美術館運営準備委員会を結成。 7月起工式。開館記念展事業の決定。
8月 本体基礎工事着工。
1972(昭和47)年
5月 文部省において社会教育施設補助金として 3,000万円を交付決定。
7月 栃木県立美術館条令制定公布。栃木県立美術館職員発令。本体工事完了、外構工事着工。
11月2日 竣工式・開館式および開館記念特別企画「栃木県の美術」展 特別観覧。
11月3日 一般公開。
1981(昭和56)年
10月24日 常設展示館開館。
1982(昭和57)年
3月26日 収蔵庫増築完了。
1992(平成4)年
11月1日 開館20周年記念「太陽と風と雨」展開催。
1995(平成7)年
11月6日〜
1996(平成8)年10月11日
改修工事のため休館。
1997(平成9)年
4月〜
1988(平成10)年3月
「バーナード・リーチ展」をはじめ当年度の企画展を、開館25周年記念展として開催。
1998(平成10)年
4月 知事部局(生活環境部文化振興課)と教育委員会(生涯学習課)の共同管理となる。
2002(平成14)年
4月 開館30周年記念「クールベ展―自然と女性」開催。
9月 科学研究費補助金取扱規程(昭和40年文部省告示110号)における研究機関として文部科学大臣から指定。
2007(平成19)年
3月14日〜
2008(平成20)年3月31日
本館耐震・収蔵庫増築等工事のため休館。
2008(平成20)年
4月 マイセン磁器展示室を設置。
2010(平成22)年
3月〜10月 本館耐震・収蔵庫増築等工事のため休館。
2011(平成23)年
6月 常設展示室LED照明設置。
2012(平成24)年
  「栃木に生きる―風土・ひと・芸術―」をはじめ当年度の企画展を、開館40周年企画として開催。
7月 企画展示室・集会室 LED照明設置。
2022(令和4)年
10月 開館50周年記念「印象派との出会い―フランス絵画の100年ひろしま美術館コレクション」開催。
2023(令和5)年
4月 知事部局(生活文化スポーツ部文化振興課)の管理となる。