玄奘と太宗
Xuanzang and Taizong
玄奘與太宗
玄奘与太宗
현장과 태종

『西遊記』の玄奘と唐の皇帝太宗の出会いを描く
A depiction of Xuanzang, associated with Journey to the West, meeting Emperor Taizong of Tang.
描繪 “西遊記” 的玄奘與唐朝皇帝太宗相會時的景象
描绘 “西游记” 的玄奘与唐朝皇帝太宗相会时的景象
“서유기” 의 현장과 당의 태종 황제의 만남을 그림
左に座るのは、孫悟空で有名な『西遊記』の三蔵法師のモデルとなった中国の僧侶、玄奘(602-664)である。彼は、遠くインドへ渡り、数多くの経典を中国にもたらした。「三蔵」とは、仏典に精通した僧侶に対する敬称である。この絵には、玄奘が唐の都長安に戻り、時の皇帝太宗(598-649)に相まみえた場面が描かれている。右に座る太宗は、皇帝を象徴する竜の文様の衣を着て、冕冠という冠をかぶっている。これらの調度は、唐の画家、閻立本(? -673)の作と伝えられる『歴代帝王図巻』などから学んだものであろう。
中国や日本の古画の学習やインド体験を基に、独特の筆致で聖と俗との対比を左右に描き分けた寛方の意欲作といえよう。再興第14回院展出品作である。