阿弥陀

Amitabha
阿彌陀佛
阿弥陀佛
아미타

荒井寛方

ARAI, Hirokata
荒井 寛方
荒井 宽方
아라이 히로카타

1913(大正2)年
絹本着色、3幅対
205.5×114cm(中幅)
205.5×94cm(左右幅)
県指定文化財


仏画で名高い日本画家のインドを強く意識した阿弥陀如来像

A Portrait of Amida (Amitabha) strongly aware of India by a nihonga (Japanese-style painting) artist renowned for his Buddhist paintings.
以佛像畫著名的日本畫家, 有著強烈印度意識的阿彌陀佛如來像
以佛像画著名的日本画家, 有着强烈印度意识的阿弥陀佛如来像
불화로 유명한 일본 화가의 인도를 강하게 의식한 아미타여래상


指で輪を作る来迎印を結んだ阿弥陀如来が、蓮華座に座している。向かって左にひざまずいているのは、死者の魂を乗せる蓮華の台を捧げた観音菩薩と合掌をする勢至菩薩。その周囲には、笙や琵琶などの楽器を奏で、あるいは蓮華の花弁を散らす菩薩達が従っている。ここには阿弥陀がその住処である西方極楽浄土より、死者を迎えにくる来迎の場面が鮮やかに描き出されている。極楽浄土への往生の願いに伴い、古来多くの来迎図が描かれてきた。その中で寛方は、阿弥陀如来の肌を褐色にし、両肩を覆うように薄い衣を西域風に着せ、また、菩薩達にいにしえのインド貴族のような服装をさせることで、インドを強く意識させている。画家はこの作品の3年後、インドの詩聖タゴールの求めに応じてインドに渡ることになる。

中幅の阿弥陀如来像は1913年の第7回文展に《来迎》として出品された作品である。