企画展

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春陽会誕生100年
それぞれの闘い
岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ


木村荘八《私のラバさん》(部分)1934年、愛知県美術館蔵
開催期間 2024年1月13日[土]-3月3日[日]
 1922年、再興院展洋画部から脱退した小杉放菴、山本鼎、森田恒友、長谷川昇らと、草土社の岸田劉生や木村荘八らを中心としたメンバーによって春陽会が発足し、翌23年に第1回展を開催しました。それぞれの個性を重視する各人主義をうたい、梅原龍三郎や萬鐵五郎などの著名画家を揃え、油彩、水墨画、素描をジャンルの隔てなく紹介するなど、その宣言通り「芸術は形式で差別されない」ものでした。
 春陽会では、西洋の最先端の美術動向に眼を向けて精力的に紹介しようとするとともに、自らの内面にある風土的なものや土着的なもの、日本的なものや東洋的なものを表現することを意識する画家が次々に登場します。「日本人の絵画」への志向は、春陽会の大きな特徴の一つといえるでしょう。
 結成から100年を迎えた春陽会は、いかにして時代と連動しつつ、発展をとげ、今日に続く足場を築いたのでしょうか。本展では草創期から1950年代頃までに活躍した画家たちの作品を中心に約200点の名品を紹介し、日本近代美術史における春陽会の意義を改めて検証します。
展示構成
第1章 始動:第3の洋画団体誕生: 小杉放菴、梅原龍三郎、岸田劉生、三岸好太郎ほか
第2章 展開:それぞれの日本、それぞれの道: 森田恒友、足立源一郎、萬鉄五郎、林倭衛ほか
第3章 独創:不穏のなかで: 石井鶴三、木村荘八、長谷川潔、鳥海青児ほか
第4章 展望:巨星たちと新たなる流れ: 駒井哲郎、岡鹿之助、中川一政ほか
 ※会期中、一部作品の展示替えがあります。
会 場: 企画展示室・常設展示室1階
開館時間: 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日(ただし、2月12日(月・祝)は開館)、2月13日(火)
観覧料: 一般 1,000(900)円、大高生 600(500)円、中・小学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
主 催: 栃木県立美術館
共 催: 一般社団法人 春陽会、日本経済新聞社
後 援: 朝日新聞宇都宮総局、宇都宮コミュニティFMミヤラジ、NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、下野新聞社、東京新聞宇都宮支局、とちぎテレビ、栃木放送、毎日新聞社宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局

関連イベント

※当日の企画展観覧券が必要です。

リレー・ギャラリートーク(各館の学芸員による作品解説)
日時: 2024年1月13日[土] 午後3時30分~
会場: 栃木県立美術館 企画展示室
対談「小杉放菴と日光」
日時: 2024年1月14日[日] 午後2時~
会場: 栃木県立美術館 企画集会室
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)
日時: 2024年2月4日[日]、3月3日[日]いずれも午後2時~
会場: 栃木県立美術館 企画展示室
岡鹿之助
《窓》
1949年 油彩、カンヴァス
愛知県美術館蔵
岸田劉生
《麗子弾絃図》
1923年 油彩、カンヴァス
京都国立近代美術館蔵
小杉放菴
《羅摩物語》
1928年 油彩、カンヴァス
東京国立近代美術館蔵
三岸好太郎
《少年道化》
1929年 油彩、カンヴァス
東京国立近代美術館蔵
椿貞雄
《朝子像》
1927年 油彩、カンヴァス
平塚市美術館蔵
岡鹿之助
《群落(A)》
1962年 油彩、カンヴァス
東京国立近代美術館蔵
南城一夫
《鯛の静物》
1927年 油彩、カンヴァス
群馬県立近代美術館蔵
長谷川潔
《アレクサンドル三世橋とフランスの飛行船》
1930年 マニエール・ノワール、紙
碧南市藤井達吉現代美術館蔵

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