企画展[額装の日本画]

額装の日本画

開催期間 2017年2月25日[土]- 2017年4月2日[日]

「日本画」と聞いて、どんな作品をイメージしますか?掛軸や屏風、絵巻物など伝統的な仕立ての作品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、現代日本画の団体展や公募展に足を運んでみると、会場のほとんどを埋め尽くしているのは、両腕をめいっぱい広げても収まりきらないくらい大きな額装の日本画なのです。

かつては床の間や和室を飾るための掛軸や、風よけや間仕切りとしても使われていた屏風などの形で親しまれてきた日本画が、いつ、どのように大画面の額装作品に変わっていったのでしょうか。

近代以降、額装された洋画を目にすることとなった日本人は、絵画を額装すること、また額装した絵画を居室に飾ることを考えました。そして洋風建築や博覧会のパビリオン、絵画展示場などの広い空間に絵画を展示する機会が増えていき、掛軸や屏風ではない額装の日本画が求められるようになりました。

明治末から大正・昭和初期にかけて団体展や公募展が多数開催されるようになると、その会場には大きな額装の日本画作品がたくさん出品されることになりました。それまでに見たこともないような大画面の日本画は「会場芸術」とも呼ばれ、和室や茶室を飾ってきた「床の間芸術」と対比されて語られるようになっていきました。

また、美術館などでの保管をしやすくするため、あるいは展示において画面をより美しく見せるために、掛軸や屏風、衝立や扇など、もともと額装ではなかった作品を額装していく動きも起こりました。

一方で、和紙や絵絹を用いる日本画の伝統に反し、洋画と同じようにキャンバスに描かれた日本画作品も登場します。また近年では額すらも外し、あるいは和紙や岩絵具、墨など日本画特有の材料や技法に焦点を当て、「日本画」そのものを再考していこうとする作家も現れています。

本展では、日本画が額装されてきた経緯、額装の日本画が求められた背景、ひいては「日本画とは何か」という問題をも射程に含め、栃木県立美術館コレクションから選り抜いた日本画の名品の数々を展示し「額装の日本画」の歴史を探ります。

主 催: 栃木県立美術館
後 援: 朝日新聞宇都宮総局、NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、下野新聞社、東京新聞宇都宮支局、とちぎテレビ、栃木放送、日本経済新聞社宇都宮支局、毎日新聞社宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局
開館時間: 午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日、3月21日(火)(3月20日(月・祝)は開館)
観覧料: 一般700(600)円、大高生400(300)円、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
関連企画: ワークショップ講演会ギャラリー・トーク
五百城文哉《おまつ像》
1901年頃
栃木県立美術館蔵
松本姿水《明暗》
1971年
栃木県立美術館蔵
羽石光志《ひよどりごえ》
1965年
栃木県立美術館蔵
松尾敏男《風化》
1967年
栃木県立美術館蔵
中島千波《草の主》
1971年
栃木県立美術館蔵
橋本龍美《野火》
1971年 
栃木県立美術館蔵
大矢紀《北の譜》
1972年 
栃木県立美術館蔵
小野具定《北限》
1974年
栃木県立美術館蔵
百瀬寿《Square-Yellow by S and G》
1985年
栃木県立美術館蔵
浅見貴子《Matsu 1》
2002年
栃木県立美術館蔵

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