企画展

前衛の女性 1950-1975

企画展 [前衛の女性 1950-1975]

桂ユキ子(ゆき)《人と魚》1954年 愛知県美術館蔵

開催期間 2005年7月24日(日)― 2005年9月11日(日)

戦後の1950年代~60年代は、二つのアンデパンダン展や新設の画廊や美術館などを舞台に、アンフォルメル、具体、九州派、ネオ・ダダ、アメリカから紹介されたフルクサスなど、「反芸術」とも称された前衛芸術グループが次々と結成され、従来の芸術の価値を転倒するような熱気に溢れた運動が展開されました。本展では、こうした前衛美術運動に参加するか、あるいはその周辺で独自に新しい表現を希求した女性アーティストたちの作品を、1970年代前半まで通観いたします。戦後復興から高度経済成長へ向かう時代背景の中で、多くの女性アーティストたちは一時的に注目を浴びても、結局は運動の中心にいた男性アーティストの陰に隠されてしまい、充分な評価を得られなかった人が多いのではないでしょうか。あらためて今、当時の女性アーティストの多様な作品によって日本の前衛美術運動の歴史を振り返り、「前衛」とは何か、また「美術」と「女性」の間に介在する問題とは何かを問い直します。46作家による平面、立体、映像、約220点で構成。

主 催: 栃木県立美術館
協 賛: 資生堂
後 援: NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、下野新聞社、とちぎテレビ、栃木放送
出品作家

平面、立体、映像、46作家220作品

桂ゆき、安部真知、田中田鶴子、神谷信子、森 泰、内間俊子、オノサトトモコ、内海柳子、古家玲子、片谷曖子、富山妙子、江見絹子、芥川(間所)紗織、赤穴桂子、矢嶋美枝子、多田美波、福島秀子、漆原英子、出光孝子、榎本和子、山崎つる子、白髪富士子、田中敦子、菅野聖子、大原紀美子、堀尾昭子、名坂有子、今中クミ子、荒木高子、三島喜美代、草間彌生、宮脇愛子、オノヨーコ、田部光子、大黒愛子、斉藤陽子、久保田成子、林三從、塩見允枝子、岸本清子、森本紀久子、白井昭子、野中ユリ、合田佐和子、篠原佳尾、出光真子

山崎つる子 
《作品》《ブリキ缶》 
1955(1986)年
作家蔵
芥川(間所)紗織 
《女 I》
1955年
東京国立近代美術館
福島秀子
《燦然たる飢餓》
1956年
富山県立近代美術館
田部光子
《魚族の怒り》
1957年頃
福岡市美術館
塩見允枝子
《スペイシャル・ポエム No.1》
1965年
倉敷市立美術館
斉藤陽子
《一組の音の鳴る箱》
1968年
個人蔵
合田佐和子
《母になったミュータント》
1970年
伊藤アトリエ蔵
岸本清子
《題名不詳》
1970年代初め
個人蔵

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