企画展
刑部人展
昭和日本紀行
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《渓流錦繍(十和田奥入瀬)》 1955年 栃木県立美術館蔵
開催期間 | 2004年10月24日(日)― 2004年11月28日(日) |
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刑部人(おさかべ じん)は昭和の日本に生き、昭和の日本を描いた画家です。1906(明治39)年、栃木県下都賀郡家中村(現在の都賀町家中)に生れた刑部人は、教育者であった父の影響のもとで幼い頃から絵を学びました。東京美術学校(現在の東京藝術大学美術学部)在学中に帝展に入選するなど早くから才能を発揮した刑部は、美術学校を優秀な成績で卒業した後、帝展、文展を舞台に作品を発表します。1940(昭和15)年からは東京高等工藝学校(現在の千葉大学工学部)で後進の指導にもあたっています。
第二次大戦後は私淑した金山平三とともに日本各地を旅し、その風景を描きました。多くの場合、実際に風景を前にして制作された作品は、豊かな変化に満ちた光や、湿潤な大気のかもしだすニュアンスを、的確にとらえています。
1960年代なかば以降は、パレットナイフを多用した大胆な作風を展開していきます。一見無造作に置かれたかに見える絵具が、刻々と移り変わる自然の色彩や質感を見事に描きだしていくさまは、まさに刑部の独壇場でした。
本展では初期から晩年にいたる刑部人の油彩画86点に加えて、素描、水彩、スケッチブックを展示し、刑部人の画業を回顧します。四季折々の美しい風景を描く作品の数々は、豊かな自然に恵まれた風土に暮すことの喜びを私たちに教えてくれることでしょう。
後 援: | NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、下野新聞社、とちぎテレビ、栃木放送 |
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協 賛: | 株式会社TKC |
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《高見順像》 1928年 日本近代文学館蔵 |
《読書》 1947年 栃木県立美術館蔵 |
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《山畑》 1961年 神奈川県立近代美術館蔵 |
《虹(鳥取砂丘)》 1962年 個人蔵 |
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《冬の渓流(塩原)》 1964年 東京都現代美術館蔵 |
《栂の尾紅葉》 1966年 栃木県立美術館蔵 |
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《姨捨枝垂桜》 1971年 個人蔵 |
《彦根雪景》 1973年 栃木県立美術館蔵 |
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《ばら(マジョリカ壺)》 1974年 栃木県立美術館蔵 |
《林間小径》 1975年 個人蔵 |