練上壺

Pot with hand shaped pattern
練上壺
练上壶
연상단지

木村一郎

KIMURA, Ichiro
木村 一郎
木村 一郎
기무라 이치로

1955(昭和30)年

26×34.5cm


複雑な模様を土で練り込む難しい技法を駆使した大作

A monumental work making free use of a difficult technique in which complicated patterns are kneaded into the clay.
將繁瑣的紋路扭捏於泥胚中, 採用高難度的製作技巧而成的巨作
把繁琐的纹路揉捏入泥胚中, 采用高难度的制作技巧而成的巨作
복잡한 무늬를 흙으로 빚는 어려운 기법을 구사한 대작


異なった色土を圧着して層を作り、その層を文様化する「練上げ」は中国・宋の磁州窯のものが知られる。益子の木村一郎は濱田庄司の紹介で京都の河井寛次郎から「練上げ」を学び、後に笠間の重要無形文化財保持者、松井康成に伝えている。この作品は、 矢羽 やばね や鶉、同心角、網代、市松といったさまざまな文様の練込み文が肩の張った豊かな大壺を形成する。異なった土を張り合わせ、練り込み、練り上げて形成し、なおかつ焼成において、異なった収縮率によって剥離をおこさないように注意しなければならないこの難しい陶技を、木村は自在にあやつる境地にまで達している。彼が修得したのは練上げのほか 辰砂 しんしゃ 鉄砂 てっしゃ 、筒描や象嵌など、民芸運動周辺の作家の影響の色濃い技法だったが、木村は長く真摯に追求することで、それらの陶技の可能性を大きく進展させたといえる。