パリ夜街
Paris at Night
巴黎夜晚的街頭
巴黎夜晚的街头
파리 야경

栃木出身の画家がユーモラスに描いたパリの庶民生活
A humorous view of the Parisians’ life portrayed by an artist from Tochigi.
出身於栃木縣的畫家, 幽默地描繪了巴黎普通百姓的生活
出生于栃木县的画家, 幽默地描绘了巴黎普通百姓的生活
도치기현 출신 화가가 유머 있게 그린 파리의 서민생활
モンパルナスの街に夜が来た。場所はパスツール大通りとファルギエール通りとの交差点。1924年にニューヨークからパリに移った清水一家が住んだのは、ここからほんの数分の距離。描かれているのは毎日目にしていただろう街角だ。
レストランでは今しも音楽が最高潮だ。ピアノとアコーディオンを奏でる楽師たちの熱演が窓ごしに覗ける。カーテンの上のずいぶん高いところに人々の頭が見えるが、これは皆さん立ち上がって踊っているからなのだろう。店の外では、女性に声をかける水兵、しゃがみこんだ酔っ払い、犬と猫の追いかけっこなど、夜のドラマが繰り広げられる。ニューヨーク以来の清水のストーリーテリングも闊達だ。ほぼ中央に黒服の神父さんがいる。夜の喧騒には関心も示さずに超然と歩み去って行くかに見えるが、この神父さん、よく見ると黒服の下から真っ赤な靴下がのぞいている。