サン=タドレスの海岸

Beach of Sainte-Adresse
聖=達特勒斯的海岸
圣=达特勒斯的海岸
생타드레스의 해안

モネ, クロード

MONET, Claude
莫內, 克勞德
莫奈, 克劳德
모네, 클로드

1864年
カンヴァス、油彩
30.6×69.5cm


印象派の誕生を予告するような若きモネの作品

A painting by the young Monet that seems to foretell the birth of Impressionism.
彷彿預告了印象派的誕生, 是莫內早期的作品
仿佛预告了印象派的诞生, 是莫奈早期的作品
인상파 탄생을 예고하는 듯한 모네의 젊은 시절 작품


印象派を代表する画家モネの24歳のときの作品。このときモネは絵の勉強を始めたばかりだった。1864年の夏パリの画塾仲間バジールを誘って、モネはル・アーヴルに帰郷する。父の別荘のあるサン=タドレスは、当時避暑地として人気のある海岸で、風景画を描くのにふさわしいところだった。

この絵は、10月に再び訪れて描かれた数点の絵画のひとつで、翌年サロン(官展)に出品された作品の習作である。サロン出品作が滑らかな仕上がりを得るためにアトリエで描き直されたのに対して、この絵は海辺でそのまま描き上げられたものだろう。黄金色の太陽の光を受けてきらめく波を表す粗い筆致や、舟を引き上げる漁師たちや岸辺の舟などの荒けずりな表現が、北国の海岸の厳しい寒気や光の暖かさまで、実感をもって伝えてくれる。10年後の印象派モネの誕生を予告するような作品である。