年間スケジュール
2025年度企画展スケジュール
―昭和ノスタルジーの世界へ―
谷内六郎は、昭和という時代に生きた子どもたちの生活や社会の変化を独自のタッチで表現した画家です。 谷内は、『週刊新潮』の表紙絵を1956(昭和31)年の創刊号から描きはじめ、1981(昭和56)年に亡くなるまでの26年の長きにわたり、あたたかく優しいイラストを描き続けました。 本展では、谷内がアトリエを構えた神奈川県横須賀市に立つ横須賀美術館が所蔵する多数の作品の中から厳選した『週刊新潮』表紙絵の原画約120点に加え、小説の装丁や絵本の挿絵の原画などを展示し、昭和の生活を色濃く表現した谷内のノスタルジーの世界へいざないます。
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谷内六郎 《虫の劇場》 (『週刊新潮』1957(昭和32)年7月8日号表紙 ) 横須賀美術館蔵 © Michiko Taniuchi |
谷内六郎 《タネを吹く子》 (『週刊新潮』1960(昭和35)年5月23日号表紙 ) 横須賀美術館蔵 © Michiko Taniuchi |
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一 般 | 1,200(1,000)円 |
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大高生 | 600(500)円 |
中学生以下 | 無料 |
*6月14日(土)、15日(日)は県民の日関連につき観覧料無料
*( )内は20名以上の団体料金
動くゴッホ展
―デジタルアートは実物を超えるのか
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)は、19世紀フランスで活動したポスト印象派を代表する画家です。本展では、ゴッホの残した言葉を紐解きながら、その代表作を「動く絵画」として映像化します。先進のデジタル技術によって命を吹き込まれた作品を、迫力ある映像体験によってご紹介する「デジタルファインアート」展です。栃木会場が初公開となる最新映像とともに、「動く」ゴッホの新たな魅力に迫ります。
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過去の会場風景 |
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一 般 | 1,250(1,000)円 |
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大高生 | 600(500)円 |
中学生以下 | 無料 |
*( )内は20名以上の団体料金
洋画・彫刻・工芸
県内公募の入選・入賞作品を招待作品とともに展示します。
洋画、彫刻、工芸部門を当館で、日本画、書道、写真部門を栃木県総合文化センターで展示します。
(日本画、書道、写真部門:2025年10月25日[土]―11月4日[火])
お問い合わせ先 | 栃木県文化協会 宇都宮市本町1-8(栃木県総合文化センター内)Tel:028-643-5288 |
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一 般 | 260(200)円 |
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大高生 | 120(100)円 |
中学生以下 | 無料 |
*( )内は20名以上の団体料金
宮城県美術館の絵本原画コレクションは、月刊絵本「こどものとも」の初期作品と、そこから絵本の世界に羽ばたいていった作家たちの手による原画を核に形成されています。「子どもたちに上質な絵本を」という思いのもと、1956年に福音館書店が創刊した「こどものとも」は、洋画・日本画・漫画・商業デザインなどの分野で活躍する美術家を起用したことで知られ、美術家たちは新たな舞台で、思い思いの発想で絵を描きました。描き手たちの絵が物語世界を魅力的に膨らませたことはもちろん、その表現を支える材料・技法の選択や画面構成といった造形上でも、彼らはまた清新な感覚を発揮しています。本展では、「ぐりとぐらのえんそく」をはじめとする宮城県美術館所蔵の絵本原画約180点を展示します。原画一点一点に向き合うからこそ味わえる、描き手のタッチや画材の質感にも注目し、「絵本のひみつ」を探ります。
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山脇百合子 《ぐりとぐらのえんそく》 8-9頁原画 1979年 宮城県美術館蔵 |
山本忠敬 《しょうぼうじどうしゃじぷた》 18-19頁原画 1963年 宮城県美術館蔵 |
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一 般 | 1,250(1,000)円 |
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大高生 | 600(500)円 |
中学生以下 | 無料 |
*11月3日(月)[文化の日]は観覧料無料
*( )内は20名以上の団体料金
―いろ、かたち、ひかりの冒険
渡辺豊重(1931-2023)は、生涯にわたりユーモアある芸術世界を創造してきた美術家です。会社員として働きながら制作を始め、難波田龍起や中谷泰に学び、1960年頃から画業に専念することを決めて精力的に活動しました。油彩による抽象画から輝くばかりの色彩やユニークなかたちを探求した版画や彫刻など、その表現は多岐にわたります。2000年頃には活動拠点を長く暮らした川崎から那珂川に移し、新たな主題や葛藤と向き合いながら更なる表現の冒険へと踏み出しました。本展では、アトリエに残されたラフスケッチや未公開作品などの調査結果を踏まえ、これまでに渡辺が歩んだ道をたどることで、その豊かなる画業を顕彰します。
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渡辺豊重 《みんなそろってピィーヒャラドン》 1995年 栃木県立美術館蔵 |
渡辺豊重 「よろづ箱」より小品集 2017-2021年頃 個人蔵 |
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一 般 | 1,200(1,000)円 |
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大高生 | 600(500)円 |
中学生以下 | 無料 |
*( )内は20名以上の団体料金
2025年度コレクション展スケジュ-ル
所蔵品により、栃木県および国内外の近現代美術を中心とした作品を年4回の展示替えで紹介。
*企画展観覧券でコレクション展もご覧いただけます。
*( )内は20名以上の団体料金
一 般 | 260(200)円 |
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大高生 | 120(100)円 |
中学生以下 | 無料 |
栃木県出身の声優・古川登志夫さん、緑川光さんの音声ガイドを楽しみながら、作品から聞こえてきそうな音や声にも耳をすませてみます。
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内田進久 《残照》 1947年 |
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※9月8日[月]― 19日[金]は休館
「文字」を取り入れた作品や、詩や物語とまじわり合う作品、作家の言葉が照らし出す作品の新たな一面――「言葉」と「美術」による豊かな創造の世界をお楽しみください。
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マイセン磁器 《色絵神話人物馬車像「太陽の凱旋車にのるアポロ」》 19世紀後半 撮影:西村義次 |
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美術作品につけられた画題に着目しながら、そこに込められた物語やモチーフの意味、作者の思いや意図を探ります。
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小堀鞆音 《佐野了伯聴平語図》 1929年頃 |
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戦争・復興・経済成長により、社会と美術の流れが大きく変化した昭和時代。激動の64年を絵画でたどります。
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清水登之 《突撃》 1943年 |
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マイセン磁器展示室では、18世紀から20世紀までの日本有数のコレクション約100点を、年4回の展示替えで紹介します。
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《色絵神話人物像「大地の寓意 フローラ」》 1760年頃 撮影:西村義次 |
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