企画展
よむ あむ うつす
勝城蒼鳳
―人間国宝に訊く竹の道

開催期間 | 2025年1月18日[土]- 3月23日[日] |
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本展は、2023 年1月に逝去した竹工芸家、勝城蒼鳳(かつしろ そうほう 1934-2023)を追悼する展覧会です。栃木県那須郡高林村(現・那須塩原市)に生まれた勝城は、自らが目にした自然の景色を伸びやかで力強い唯一無二の竹の造形へと昇華させ、2005 年、重要無形文化財「竹工芸」保持者(通称「人間国宝」)に認定されました。自然から受けた感動を「俳句」に詠み、極限まで抽象化し、そのイメージにあわせて新たな技法をも生み出しながら造形化する勝城は、まさに竹の“アーティスト”と言えるでしょう。また、「本は栄養」と語った勝城の蔵書は、古今東西の美術はもちろん、建築、文学、哲学、物理、天文と幅広く、その探究心が創作の原動力となっていたと考えられます。
本展では勝城の名品約60 件とともに、作品を読み解くヒントとなる俳句や、蔵書に書き留められた言葉、座右の銘などもあわせて紹介し、初期から晩年までの歩みをたどります。創造の源泉に触れながら、勝城が紡ぎ出す豊穣なる竹の世界をお楽しみください。
本展では勝城の名品約60 件とともに、作品を読み解くヒントとなる俳句や、蔵書に書き留められた言葉、座右の銘などもあわせて紹介し、初期から晩年までの歩みをたどります。創造の源泉に触れながら、勝城が紡ぎ出す豊穣なる竹の世界をお楽しみください。
会 場: | 企画展示室 |
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開館時間: | 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日: | 月曜日、2月25日[火][2月24日[月]は開館] |
観覧料: | 一般 1,200(1,000)円、大高生 600(500)円、中学生以下無料 *( )内は20名以上の団体料金 |
主 催: | 栃木県立美術館、下野新聞社 |
助 成: | 芸術文化振興基金 |
後 援: | 朝日新聞宇都宮総局、宇都宮コミュニティFM ミヤラジ、NHK宇都宮放送局、株式会社エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、東京新聞宇都宮支局、株式会社とちぎテレビ、株式会社栃木放送、毎日新聞宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局 |
関連イベント
※当日の企画展観覧券が必要です。
担当学芸員によるギャラリートーク
日時: | 1月18日[土]15時30分~ 2月2日[日]、3月2日[日]、3月16日[日] ※各回とも14時~(1時間程度) |
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会場: | 栃木県立美術館 企画展示室入口 |
※申込不要、当日の企画展観覧券が必要。 |
ワークショップ「未来への橋渡し―竹の箸を作る」
講師: | 藤沼 昇氏(重要無形文化財「竹工芸」保持者) |
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日時: | 3月9日[日] 第1回:10時〜12時 / 第2回:14時〜16時 |
場所: | 栃木県立美術館 集会室 |
内容: | 栃木県の文化資源である竹を用い、藤沼昇氏の指導のもと竹の箸を作ります。 |
対象: | 18歳以上 |
定員: | 各回10名 |
費用: | 3,000円(材料費・刃物代・保険代) |
※オンラインによる事前申込・先着順(受付開始日:1月18日[土]21時〜) |
ミニワークショップ×作品鑑賞「みて、さわって! 竹工芸ってどんなもの?」
講師: | 企画展担当学芸員 |
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日時: | 2月9日[日] 14時~15時30分 |
場所: | 栃木県立美術館 集会室、企画展示室 |
内容: | 竹の豆知識を知り、動画を見ながら基本的な編組技法「四つ目編み」に挑戦! その後、企画展にて竹工芸作品を学芸員と一緒に鑑賞します。 |
対象: | 小学生とその保護者 |
定員: | 10組 |
※オンラインによる事前申込・先着順(受付開始日:1月11日[土]21時〜) |
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《菱花紋千集編花籃 陽焔》 1989(平成元)年 那須野が原博物館蔵 |
《柾割千筋拭漆花籃 蝉時雨》 1996(平成8)年 個人蔵 |
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《根曲竹白雨編花籃 竹林》 1991(平成3)年 那須野が原博物館蔵 |
《波千鳥編盛籃 渓流》 1983(昭和58)年 国立工芸館蔵 |
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《柾割千筋流線文盛籃 明響》 2006(平成18)年 個人蔵 |
《千筋捻摺漆花籃 漣》 2002(平成14)年 栃木県立美術館蔵 撮影:大谷一郎 |
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《柾割曲線摺漆花籃 田面光風》 2008(平成20)年 個人蔵 |
《根曲竹摺漆花籃 颯然》 2016(平成28)年 国立工芸館蔵 撮影:野村知也 |
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