企画展
魅力再発見!ニッポンの油絵

川島理一郎 《舞妓》 1954年
開催期間 | 2010年1月24日(日)― 2010年3月22日(月・祝) |
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油絵(=油彩画)は19世紀後半に日本でも本格的な作品の制作が始まりました。油絵はさまざまな対象を的確に描写することができ、加筆や修正も容易、耐久性にもすぐれています。そうした油絵は日本の近代美術を支える主要な技法となっていったのです。ヨーロッパで誕生した油絵ですが、画家たちは日本の風土や文化を反映する作品を制作してきました。日本の油絵の歩みをふり返ることは、近代美術のみならず、美術をとりまく社会や歴史について考えることにも通じているのです。この展覧会では当館の所蔵する油彩画62点(寄託作品2点を含む)を6部のテーマによって展示します。それぞれのテーマは歴史的な展開を追うものではありませんが、20世紀美術における主要な動向をも反映し、近現代美術の歩みを追体験していただく機会となっています。
主 催: | 栃木県立美術館 |
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後 援: | 朝日新聞宇都宮総局、NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、下野新聞社、とちぎテレビ、栃木放送、日本経済新聞社宇都宮支局、毎日新聞社宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局 |
展示テーマと主な出品作家
I.《座像》橋本邦助、川島理一郎、藤田嗣治、北川民次、刑部人
II.《描く女たち》長谷川春子、桜井浜江、桂ゆき、矢嶋美枝子
III.《働く人々》清水登之、鶴田吾郎、向井潤吉、須田寿、入江観
IV.《哀しみと怒り、そして嘔吐》阿部合成、小山田二郎、尾藤豊、吉仲太造
V.《流れる絵具、奔る絵具》難波田龍起、元永定正、白髪一雄、靉嘔
VI.《油絵の、これから》イケムラレイコ、小林孝亘、福田美蘭、湯浅龍平
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清水登之 《歯科医》 1928年 |
刑部人 《読書》 1947年 |
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元永定正 《作品》 1962年 |
桂ゆき 《マスク》 1970年頃 |
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靉嘔 《レインボー・レイン・D》 1977年 |
小林孝亘 《HOUSE》 1996年 |