企画展

華麗なるマイセン磁器
シノワズリー、ロココからアール・ヌーヴォーまで

企画展 [華麗なるマイセン磁器]

《色絵楽奏猿群像「猿のオーケストラ」》
  1766~18世紀末 高16.5cm

開催期間 2004年12月19日(日)― 2005年2月6日(日)

マイセン磁器は18世紀以降のドイツのマイセンにおいて製作されてきました。それは、中国や日本の磁器にあこがれた西洋が、18世紀の初期、ついに独自に生み出すことのできた最初の磁器でした。以来、マイセン磁器は洗練を加え、食器のみならず、彫像などのオブジェから家具にいたるまで、ロココ調を基にした華麗な色彩と豊かなフォルムを特徴に、時代による様式の展開を見せながら、今日も製作が続けられ、西洋を代表する陶磁として、世界中で愛され、あこがれられる存在となっています。

本展は、西洋美術をこよなく愛した伊東直子氏が後半生を賭けて収集したマイセン磁器の珠玉のコレクションを初めて公開するものです。伊東氏は公開を前提にコレクションを形成したことから、その内容は、食器のほか、彫像、室内装飾オブジェ、装飾鏡、キャビネットやシャンデリアなど多様な種類が、18世紀前半のシノワズリーやロココから20世紀初めのアール・ヌーヴォーにいたるまで網羅されて、価値あるアンティーク・マイセンの全容を概観できます。

伊東氏は残念ながら、公開を前に志半ばにして他界されましたが、ご遺族の特別のご厚意により、コレクションの公開が可能となりました。本展は、1710年代のマイセン磁器誕生のベットガー炻器から20世紀初頭のアール・ヌーヴォーまで、113セット198点の作品により、華麗なるマイセン磁器の世界を紹介します。

主 催: 栃木県立美術館、下野新聞社
後 援: NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、とちぎテレビ、栃木放送
協 賛: 株式会社TKC
《黒地ベットガー炻器赤絵金彩人物図瓶》
1710-15年頃
高12.5㎝
《色絵金彩人物図蓋付双耳鉢、受皿》
1725-30年頃
受皿径13.8㎝
《色絵檸檬樹下輪舞像》
1760年頃
高29.9cm
《色絵山羊人物像「山羊にのる仕立屋」》
19世紀後半か20世紀初頭
高42.1㎝
《色絵樹下男女像「羊飼いの休息」》
19世紀後半
高26.3cm
《色絵女性坐像「商人の妻」》
19世紀後半か20世紀初頭
高16.0㎝
《色絵花飾鳥プット像シャンデリア》
19世紀後半
高96.0㎝
《色絵花飾鳥プット像鏡》
19世紀中頃か後半
高130.0㎝
《藍地金彩神話人物図蓋付アンフォラ》
19世紀末
高41.0㎝
《色絵ロシアバレエ踊子像「蝶になったキアリーナ」》
1914-23年
高26.3cm

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