薩摩守平忠度桜下詠歌之図
Portrait of Taira Tadanori, a Warrior-Poet
薩摩守平忠度櫻花下詠歌之圖
萨摩守平忠度樱花下咏歌之图
사츠마노카미타이라노 타다노리 와카(図)도

武士でありながら和歌をも愛した中世の侍の姿
A portrait of a medieval samurai who, while being a warrior, also loved poems.
既為武士但又喜愛和歌的中世時期的武士英姿
既为武士又喜欢和歌的中世时期的武士英姿
무사이면서 일본의 고유 시를 사랑한 중세 사무라이의 모습
甲冑を外した武士が筆と紙を手にして座っている。その頭上には山桜が満開である。この武士は源平合戦のさなか、一ノ谷の戦いで命を落とした薩摩守平忠度である。彼は武門に生まれたが和歌に秀でていた。都落ちの際、藤原俊成に託した和歌「むかしながらのやま桜かな」は『千載集』に「詠み人知らず」として収録された。一ノ谷での最期の時、矢を入れる
金銀を用いた濃密な色彩を用い、武士の装束の綿密な研究に従って描かれた本作品は、源平の幽玄の世界をあらわしているようだ。