松林図

Pine Forest
松林圖
松林图
송림도

石川寒巌

ISHIKAWA, Kangan
石川 寒巌
石川 寒严
이시카와 칸간

1924(大正13)年
絹本着色
101.5×146.5cm


山頂まで続く松林がざわざわと動いているような独特の表現

A characteristic representation of a pine forest stretching to the mountain top as if it is rustling and swaying.
運用獨特的方法表現隨風拂動的松林一直綿延到山頂
运用独特的方法表现随风拂动的松林一直绵延到山顶
산꼭대기까지 이어지는 송림이 흔들흔들 움직이는 것 같은 독특한 표현


ふもとから小高い山の頂まで松林が続いている。あたたかい褐色と深い緑色が調和し、目に心地よい風景である。よく見ると中央に鳥居が並んでいることに気づく。松林の奥には神社があるのだろう。鳥居の赤色が隠れたアクセントとなっている。ところでこの松林、風も感じられないのにざわざわと動いているように感じられる。まるで一本一本の樹木が動物のような生命を持ち、それぞれに身を震わせているようである。この作品の生まれた1920年代、芸術のさまざまな分野でさかんに生命力の表現がなされていた。故郷の風景から発想したこの作品でも、樹木の持っている生命力が表されている。