べぼうの木

Needle Juniper
杜松
杜松
노간주나무

小杉放菴

KOSUGI, Hoan
小杉 放菴(庵)
小杉 放菴
존 컨스터블고스기 호안

1910(明治43)年
カンヴァス、油彩
60×45cm


旅先の長野県で描いた明るい陽ざしの中の杜松ねずの木

A needle juniper in bright sunlight painted while the artist was traveling in Nagano.
長野旅行時的作品. 描繪了在陽光照耀下的杜松
长野旅行时的作品. 描绘了在阳光照耀下的杜松
여행간 나가노현에서 그린 밝은 햇빛이 비치는 노간주나무


日光生まれの小杉放菴は五百城文哉に師事し洋画家として出発した。そのころは未醒と名乗っていた。酒の酔いから未だ醒めずという意味の雅号である。放菴は後に日本画を主とするようになってから名乗った。当館では小杉未醒時代の作品も「放菴」名で統一して表示している。この作品は雑誌『方寸』の仲間たちと長野に旅行した際に取材したもの。現在の長野県上田市大屋町の千曲川のほとりの風景である。作品名の「べぼうの木」とあるのは杜松ねずのこと。「ネズミサシ」や「ムロ」といった別名もある。上田市周辺では常緑でとげのような葉をもつこの木を「へぼ松」とか「べぼうの木」と呼んでいたという。