彩色壺

Colored Vase
彩色壺
彩色壶
채색 단지

加守田章二

KAMODA, Shoji
加守田 章二
加守田 章二
가모다 쇼지

1972(昭和47)年

18×21cm


土の持つ生命のリズムを形にした「器」を超えた陶芸

A ceramic which transcends a “vessel” and gives form to the vital rhythm lurking in the clay.
運用泥土具有的生命節奏感而作成的造型, 超越了 “器” 的陶瓷藝術
运用泥土具有的生命节奏感而做出的造型, 超越了 “器” 的陶瓷艺术
흙이 가진 생명의 리듬을 형상화한 “그릇” 을 초월한 도예


緑と黒と白の波模様が繰り返されて壺を覆っている。色と色との境には穴が穿たれていて、その穴もまたリズミカルな曲線を描き出している。しかし、その連続する波の模様は軽快な美しさといったものではない。むしろ見る者を深い世界へと誘うような呪術的なリズムを生み出している。艶を出さずに土の質感を保った色彩や黒々として見える穴。そして器の口そのものもぽっかりと開いた穴のように見える。そこにあるのはもうただの壺とは呼べない。土の持つ呪術力に満ちた惑星である。加守田章二にとっての陶芸とは、土の持つ根源的な生命力と呪術性にふさわしい形を与えることだったのである。