モーターサイクル・ママ

Motorcycle Mama
摩托車・媽媽
摩托车・妈妈
사이클・마마

©Ushio+Noriko Shinohara

オートバイに興味のある人ならば、これが実物のオートバイにかなり忠実に作られているのがわかるだろう。エンジンや計器類など、緻密に作られている。この作品を見て本物のオートバイと思う人はいないだろうが、でもだからこそ、何でできているのか、その素材が気になることだろう。この作品は端的に言えば紙でできており、実際のオートバイよりはかなり軽い。

篠原有司男は、1960年代にはグローヴを絵の具に浸し、カンヴァスに向かってボクシングをするようにたたきつけて描く「ボクシング・ペインティング」などの激しいパフォーマンスを伴う制作を行った。その後ニューヨークに活動の拠点を移したが、この作品に見るように、そのエネルギッシュな制作の傾向は変わっていない。