草花文壺
Vase with flower design
草花文壺
草花文壶
초화문병

金属板を槌で叩いて形作られる金属工芸の分野を代表する作家の端正な造形
A well-balanced form created by a leading artist of metal crafts made by hammering metal sheets.
金屬工藝領域裡具代表性的作家, 將金屬板用鎚子敲打成造型端正的作品
金属工艺(将金属板用槌子敲打成形)领域里具代表性的工艺大师的造型端正之作
금속판을 망치로 두들겨 만든 금속공예의 분야를 대표하는 작가의 단정한 조형
この端正な形をした金属製の壺は、鍛金の技法によって作られている。金属の板を金床に当て、反対側から槌で叩いて壺の形が成型されているのである。明治以降、鍛金は超絶技巧を誇るために一枚板からの成型によってきた。しかし三井安蘇夫は一枚板からではなく、古代からあった接合の技法を復活させている。接合部分を見えなくすることもできたのだが、この作品に見られる横の線のようにあえて強調し、装飾の意匠へと置き換えている。接合の強調は、鍛金技法の未来を担う学生たちの道しるべとなった。東京藝術大学で三井に学んだ学生たちを中心に、鍛金は巨大な造形をも可能とする金属造形の分野となり、工芸界のみならず野外彫刻の分野で活躍する彫刻家も輩出することとなった。