舞妓

Dancer
舞妓
舞妓
마이코

川島理一郎

KAWASHIMA, Riichiro
川島 理一郎
川岛 理一郎
가와시마 리이치로

1954(昭和29)年
カンヴァス、油彩
91×73cm


日本の舞妓をモダンな色彩と自由な筆さばきで描いた油彩画

An oil painting depicting a Japanese maiko in modern colors and free brushwork.
用現代的色彩和自由的筆觸描繪了日本舞妓的油彩畫
用现代的色彩和自由的笔触描绘了日本舞妓的油彩画
일본의 마이코를 모던한 색채와 자유로운 붓 놀림으로 그려낸 유채화


出窓に舞妓が腰かけている。明るい日差しに色彩がまばゆいばかりだ。青い着物、赤い帯、出窓の淡いオレンジ色と藤色。輪郭線の大半はフレッシュな緑色だ。作品を見る私たちはまずこの豪奢な色彩の饗宴を味わう。そしてその色彩をカンヴァスに置いていく絵筆の動きの自由さを楽しむ。早い速度で動き回る絵筆が、舞妓を、室内の空間を、窓からの風景をかたち作っていくその動きを心地よく想像するのだ。ひとつの絵が生まれていく場面を想像できるということは、絵を見る喜びの中でも最も大きなものだ。

川島理一郎は室内装飾やファッションなど、応用美術の領域に早くから深く関わっていた。また終生マチスを師と仰ぎ、その作風を強く意識し続けていた。この作品で川島は応用美術の華やかさ、軽やかさと、マチスの厳格さを、日本ならではの意匠の中に実現させようとしたのだろう。