子牛
Calf
小牛
小牛
송아지

栃木出身の画家による写実と装飾をあわせ持った近代日本画
A modern nihonga (Japanese-style painting) possessing both reality and decorativeness by an artist from Tochigi.
出身於栃木縣的畫家的作品, 集寫實和裝飾於一體的近代日本畫
出生于栃木县的画家的作品, 集写实和装饰于一体的近代日本画
도치기현 출신 화가에 의한 사실과 의상을 한데 모은 근대 일본화
金地の上に黒い子牛と、緑の孟宗竹。装飾的な配置は、リアルなまでの子牛の表現によっていっそう際だっている。子牛の甘えるような、どこか悲しげなまなざしが、寒巌の早世した子供に対する心境を物語っているかのようだ。日本画の要素である写実性と装飾性とを近代的感性で描いたこの作品は、新しい琳派とも言うべき試みへの第一歩であった。寒巌はこのあと、写実的構成によった《松石不老》(1932年)、《雪文》(1933年)、《永春》(1934年)など襖絵や屏風の大作を描き、その将来を期待されるが、1936年、病のため46歳の生涯を閉じることとなる。